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無期刑(無期懲役)受刑者の仮釈放
無期刑は、
「刑期が終身にわたるもの,すなわち,受刑者が死亡するまでその刑を科するというもの」 です。 (法務省:無期刑及び仮釈放制度の概要について) http://www.moj.go.jp/content/000057317.pdf (PDF) 無期刑のうち、無期禁錮は長年例がありませんから、実際には無期懲役です。 無期刑受刑者の仮釈放について、昔は、早くに社会に戻る例が見られました。 「昭和50年代までは毎年おおむね50人以上が許可を受けていた」 「在所期間も…昭和期には半数以上が在所16年以内であった」 (『平成16年版 犯罪白書』) http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/48/nfm/n_48_2_5_4_2_2.html#H005004002009E しかし、それは昔の話です。 資料によれば、 平成25年の無期刑新仮釈放者は8人。 その受刑在所期間の平均は「31年2月」です。 (平成22・23・24年における数字は「35年3月」「35年2月」「31年8月」となっています) 無期刑を受けて 【平成19年以降、在所25年以内で出てきた人はいません】 【平成23年以降、在所30年以内で出てきた人はいません】 (法務省:無期刑受刑者の仮釈放の運用状況等について) http://www.moj.go.jp/hogo1/soumu/hogo_hogo21.html (平成26年版犯罪白書 第2編/第5章/第1節/1 2-5-1-3表:無期刑仮釈放許可人員の推移) http://hakusyo1.moj.go.jp/jp/61/nfm/images/full/h2-5-1-03.jpg さらに、「31年2月」という数字も、出て来れた人に焦点を当てた際の平均です。 平成21〜25年の5年間で、新規に仮釈放をもらって出てきた人は30人ですが、 施設内での死亡(獄死)は84人。獄死のほうがはっきりと多いのです。 30年を超え、40年以上、50年以上と刑務所に在所している人もいる、ということです。 (前記運用状況中の、表1-2) どうか、昔のイメージで物事を語ることのありませんように。
by yoridocoro
| 2015-06-17 23:35
| 法律雑学
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