- 法律雑学 - ものごとの根拠を探ります.                   (やっしー)
by yoridocoro
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
カテゴリ
法律雑学
雑学
以前の記事
2016年 08月
2015年 09月
2015年 06月
2014年 09月
2014年 04月
2013年 09月
2013年 07月
2013年 05月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 06月
2012年 05月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 07月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
お気に入りブログ
学術系ブログの情報サイト
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


<   2010年 03月 ( 2 )   > この月の画像一覧

ドライバーと「お酒」

お酒の話の続きです。

前回記事のとおり、大まかに言えば
・「酒類」とは、アルコール分一度以上(1%以上)の飲料をいう
・未成年者が飲んではいけない「酒類」も、上と同じ
 (アルコール分が1%未満含まれる飲料を飲むことは禁じられていない)
ということになっています。

では、やはりお酒を飲んではならないと思われる、車のドライバーについてはどうなっているのでしょうか。

「飲んだら乗るな 乗るなら飲むな」は常識ですが、
法律では、ドライバーが何を飲んではいけないという形での決まりはありません。
道交法はこう定めています。
「何人も、酒気を帯びて車両等を運転してはならない。」
(道路交通法65条1項.)

酒気を帯びて、つまりアルコール分が通常以上に身体にある状態で、車を運転してはいけません。
アルコール分がいけないのですから、それが、ビールや日本酒などの酒類から摂られたものであれ、ドリンク剤から摂られたものであれ、奈良漬けやウイスキーボンボンなどの食品から摂られたものであれ、
「酒気を帯びて車両等を運転してはならない」のです。
未成年者の飲酒禁止は「酒類」についてですが、ドライバーとお酒の関わりでは「酒類」についてとは限りません。
アルコール分は身体に残っているけれど飲んだ(食べた)のは「酒類」じゃないんだ、というのは言い訳にならないのです。
(参考 愛媛県警察ウェブサイト
http://www.police.pref.ehime.jp/kotsusidou/inshu/inshu.htm

アルコールの影響は、運転者が自覚していなくても、判断したり、反応したり、正確に動作する力を低下させます。
それは重大な事故につながるおそれを高めるのです。
飲酒運転、アルコール分が通常以上に身体にある状態での運転は許されないのだ、ということを改めて共有したいと思います。

(罰則)
・「酒気帯び運転」(呼気中アルコール濃度が呼気1リットルにつき0.15mg以上)なら
 3年以下の懲役又は50万円以下の罰金
・「酒酔い運転」なら
 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金
 
[PR]
by yoridocoro | 2010-03-20 07:59 | 法律雑学

アルコールが入っていれば「お酒」か

ビールや焼酎、日本酒がアルコールを含む「お酒」であることはもちろんですが、それら以外にも、アルコール入りの商品というのは多く見られます。
例えば、いわゆるドリンク剤、洋菓子などがありますね。
一般にはお酒でなさそうな商品でも、アルコールが含まれていれば「お酒」なのでしょうか。

広辞苑第5版では
 酒 :「アルコール分を含み、飲むと酔う飲料の総称」
 酒類:「日本の酒税法では、アルコール分一度以上の飲料」
とあります。

「日本の酒税法では」と出てきましたので、酒税法での定義を見てみますと
「この法律において「酒類」とは、アルコール分一度以上の飲料(薄めてアルコール分一度以上の飲料とすることができるもの...又は溶解してアルコール分一度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む。)をいう。」
となっています。(酒税法2条1項.)
要は、広辞苑の説明と同じく、「酒類」とはアルコール分一度以上の飲料をいう、ということになります。(「一度以上」というのは、容量パーセントが1%以上ということです。)

この「酒類」というのは、酒税を課する課税物件のことですから(酒税法1条.)、もとは税金関係の決まりごとではあるのですが、「酒類」は酒販免許を持つお店で買えることや、「酒類」の容器には「未成年者の飲酒は法律で禁止されている」旨表示されていることなどから、社会一般においても「酒類」=「お酒」と考えられているといえるでしょう。
なお、未成年者飲酒禁止法1条は、「満20年に至らざる者は酒類を飲用することを得ず」と定めていますが、ここでの「酒類」というのも、先に挙げた酒税法にいう「酒類」と同じ意味に解されています。(福祉犯捜査研究会『新版 注解福祉犯罪』117ページ.)


ここまでで、アルコールが含まれている飲料でも、「酒類」とそうでないものがあることが判ります。「アルコール分一度未満」であれば、「酒類」ではありません。
この区切りですが、果実の天然果汁中にも少量のアルコールは含まれていますから、単純にアルコールが含まれている・含まれていない、で区切ることはできないのでしょうね。
(みかん・バレンシアオレンジの天然果汁100g当たり、アルコール0.6gの検出例あり。
農林水産消費安全技術センター ウェブサイト
http://www.famic.go.jp/public_relations_magazine/kouhoushi/tokusyuukiji/newfood_watching/nf10.html

さて、実例を見てみます。
・ヤクルト「タフマン」は、清涼飲料水ですが、アルコール分0.9%が含まれています。
http://www.yakult.co.jp/products/item0059.html
・エーザイ「チョコラBBローヤル2」は、医薬部外品ですが、アルコール分0.98%以下(1瓶50mL中アルコール0.49mL以下)が含まれています。
http://www.chocola.com/product/lineup/bbroyal2.html

これらにはアルコールが含まれていますが、アルコール分一度未満(1%未満)ですから、「酒類」ではないわけです。
「酒類」ではないので、未成年者でも買ったり飲んだりできることになりますね。
実際、「チョコラBBローヤル2」の用法・用量には「成人(15歳以上)は、1日1回1瓶(50mL)を服用してください。」と記載があります。


もう一つ。洋菓子などはどうかという話ですが、ケーキやゼリーなどで洋酒を使用することはよくあり、
中にはアルコール含有量が1%を超えるものもあるようです。
(名古屋市消費生活センター ウェブサイト
http://www.seikatsu.city.nagoya.jp/test/shibai/ALCHOL.pdf
しかし、それが「酒類」(アルコール分一度以上の飲料)かというと、そうではありません。
「飲料」と「菓子」は違いますものね。
実例として、本日購入した
・「モンシェリ チェリー」は、チョコレート菓子ですが、アルコール分6.3%が含まれています。
これにはアルコールが相当に含まれていますが、「酒類」ではないわけです。


「酒類」ではない食品でも、アルコールを(多く)含むものがあります。どうぞご注意を。。
[PR]
by yoridocoro | 2010-03-07 18:37 | 法律雑学