- 法律雑学 - ものごとの根拠を探ります.                   (やっしー)
by yoridocoro
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刑法は殺人を禁止しているか

刑法という法律があります。
刑法は、一定の行為を犯罪と定め、それに対する刑罰を予告しています。(犯罪カタログの提示)

犯罪行為への否定的評価と、行為規範の明示。(刑法の規制的機能)
つまり、犯罪はやってはいけない行為なのだという「評価」を明らかにして、やらないようにと国民に呼びかけているわけです。

ここで、私自身は、「刑法は殺人を禁止している」とは言わないことにしています。
その禁止に対する違反が実際に行われたとき、刑法違反だと言えないからです。
(刑法違反だとするなら何条違反なのでしょう?)
刑法199条は
「人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。」となっています。
よく読んだ上で、素直に見れば、これに違反することができるのは、裁判官でしょうね。

犯人がしたのは、「やってはいけない」という刑法が示す評価に反した
(刑法が示す規範に反した)、ということ。
そして、私自身はそれを刑法違反とは言わないのです。
(言葉でいえば、「刑法違反の行為」ではなく「刑法に触れる行為」を用いるでしょう)

---
刑法の「人を殺した者は…に処する。」との定め方。
「仮言命題の形式で法律要件としての犯罪とこれに対する法律効果としての刑罰とを結び付けており、直接的には裁判官を名宛人とする裁判規範として定立されたものである。」
(吉川経夫『三訂 刑法総論』6頁。法律文化社、1989.)

仮言命題(かげんめいだい)。条件と帰結を示します。「PならばQである」の類でしょうか。

刑法の定め方。私も上記引用と同様に思います。

  
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by yoridocoro | 2012-12-09 07:06 | 法律雑学
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