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いとこ同士は結婚できるが、大叔父と大姪は結婚できるか
自分の親、親の兄弟姉妹など、近すぎる親族とは結婚(婚姻)することができません。
しかし「いとこ」とは結婚が可能というのは知られています。 では、「祖父母の兄弟姉妹」(例:大叔父)の場合はどうなのでしょうか。 「兄弟姉妹の孫娘(大姪)」とは結婚できるのでしょうか。 --- まず、基本的なことから。 血族などの関係を示す語を、続柄(つづきがら)といいます。 (「父」とか「姉」とか「祖母」とか「叔父」とか) 続柄には直系(ちょっけい)と傍系(ぼうけい)があり、 直系は、親またその親、子またその子、というように先祖や子孫という関係。 傍系は、例えば兄と妹の関係で、どちらかが先祖だったり子孫だったりはせず、親子ラインの脇にある・傍らにある関係です。 関係の近しい(親しい)度合いのことを親等(しんとう)といいます。 (余談:親等「シントウ」か等親「トウシン」どっちだったか迷うことがありますが(^^; ちかしい度合いは順番のことなので、「一等」→「等」で終わり、 頭と身長の割合なら「8×頭=身(からだ)」→「身」で終わる、と覚えています.) --- さて。近い血族で結婚できない関係について、ルールでは 「直系血族又は三親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない。」(民法734条1項.) となっています。 http://bit.ly/ry2Kn6 直系はすべて不可です。曾祖父のさらに父...などといくら血が離れていても結婚はできません。 傍系は3親等内の関係が不可です。4親等の関係であれば結婚できることになります。 親等は、親・子の関係が1親等(1単位)です。自分は起点ですからゼロです。 親の親(「祖父母」)であれば2親等、子の子の子(「ひ孫」)であれば3親等になります。 きょうだいは、親・子関係のラインにはないので、共通の先祖まで戻らないとラインがつながりません。 例えば、妹から父母は親子関係の1単位。兄から父母も同様に1単位です。親を介してつながるわけです。 自分→父母→ 兄 0→ 1→ 2 ですので、「兄」は2親等になります。 自分→父母→祖父母→おじおば→いとこ 0→ 1→ 2 → 3 → 4 で、「いとこ」は4親等。 では、大叔父はというと、「祖父母の弟」つまり「曾祖父母の子」ですから、 自分→父母→祖父母→曾祖父母→大叔父 0→ 1→ 2 → 3 → 4 で、「大叔父」も4親等になります。 大叔父は、上の世代の存在で尊属ですが、尊属だからといって結婚できないルールはありません。 よって、「いとこ」と結婚できるのと同様、「大叔父」と結婚(婚姻)することは可能です。 (細田守監督の劇場アニメーション「サマーウォーズ」に登場する、陣内侘助(41歳)と篠原夏希(18歳)も、大叔父・大姪の関係ですね。)
by yoridocoro
| 2009-12-23 13:40
| 法律雑学
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